「hololive GAMERS fes. 超超超超ゲーマーズ2」、7/5~6さいたまスーパーアリーナで開催―ABEMA PPVで生配信

VTuber
公式プレスリリースより引用
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株式会社カバーが運営する『ホロライブプロダクション』に所属する人気VTuberユニット「ホロライブゲーマーズ」(白上フブキ、大神ミオ、猫又おかゆ、戌神ころね)が、3年ぶりにさいたまスーパーアリナで大型リアルイベント『hololive GAMERS fes. 超超超超ゲーマーズ2』を7月5日・6日に開催される。会場チケットは全種完売済みだが、ABEMAのペイ・パー・ビュー「ABEMA PPV」による国内からの生放送視聴が可能である視聴チケットの販売はまだ行われている。

本イベントでは、「ホロライブお宝マウンテン」や「声マネキング」「Gang Beasts」などのゲーム企画や、4人によるライブパフォーマンスという多彩な演目が予定している。また、Day1・Day2によりゲストは異なるが百鬼あやめ、大空スバルら豪華ゲストが登場し、ファンとの交流やいわゆる『箱推し勢』への魅力と満足度も重視した構成だ。

チケットなど詳細はこちら→hololive GAMERS fes. 超超超超ゲーマーズ2

公式プレスリリースより引用
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ABEMA PPVの注目ポイント、キーワードは「オンラインとリアルの融合」

今回のイベント生放送では、ABEMAが提供する「見逃し配信」や「追っかけ再生」機能に対応している。そのため、残念ながら仕事などの都合で会場に足を運べないファンだけではなく、オンライン生視聴も難しいファンでも”ライブ感”をリアルタイムで体験できる設計になっている。ABEMAは昨今、スポーツや報道番組、アニメなどの放送に勢力的に取り組んだ結果、インターネットテレビ局としての地位を確立しており、今回のイベント生放送においてもその配信基盤が最大限生かされる模様である。

公式プレスリリースより引用

市場規模から見るVTuber戦略の拡張

世界のVTuber市場は急成長を遂げており、2024年には約39億ドル、2025年は約54億ドルへと成長すると見込んでいる海外の民間調査会社も存在する。

これまでのVTuber市場はYouTubeなどの生配信や動画投稿などによって得られる「広告収入」が主であった。規模の発展に伴って企業案件が増加したことによる収入について無視することは当然できない。しかし、企業案件による収入もYouTubeなどのプラットフォームを利用してパフォーマンスをしたことによる収益・収入である点は変わらない。

だが、近年はVTuber自身がYouTubeなどのプラットフォームに留まらない活動を始め、インターネットとリアルの垣根が徐々に壊されつつあることは注目に値すると言えるだろう。音楽ライブパフォーマンスもかつてはYouTube内のいわゆる「歌枠」というひとつのコンテンツであった。しかし、現在は本記事で取り上げているように実際のライブ会場に飛び出してパフォーマンスを行うことが当たり前になりつつある。

もちろん、本イベントはゲームを中心としたイベントになるようであるが、記憶に新しいのは今年5月にエスコンフィールド北海道で開催された「DMMオンクレpresentsにじホロ交流戦」である。このイベントは実際にエスコンフィールド北海道を舞台に『プロ野球スピリッツ2024-2025』(Konami Digital Entertainment)という野球ゲームを利用したリアル会場とインターネット配信ハイブリット型のイベントである。

このイベントは日本国内最大手VTuber事務所「にじさんじ」と「ホロライブ」が共演したイベントであり、成功を収めている。
DMMオンクレpresents にじホロ交流戦2025

インターネットとリアルの垣根はVTuberたちが壊していくのかもしれない。そう感じさせるような昨今のイベント情勢、市場情勢であると言えるだろう。
もちろん、現時点でのことであり、インターネット流行は移ろうのが早いため、軽々に結論付けることはできないが、VTuberたちが一定の功績を残していることは事実と言える。

進化するVTuberライブ体験

『超超超超ゲーマーズ2』は、「会場参加とオンライン視聴のハイブリッド化」というVTuberライブの最新の形を利用した一つである。当然、今回のイベントの配信視聴数、SNSでのトレンド反響、ファンの視聴行動データなどが成功指標となり、他ユニットやライバル事務所にも大きな示唆となるだろう。

そして何よりも、各企業のマーケティング担当者たちも見守っているであろう。なぜならインターネット広告にはある程度の限界が見えつつあり、次なる手法を探している企業は多いからである。インフルエンサーマーケティングについて知りたいが、手を出しにくいと感じている担当者たちはこのような大きなイベント実績をもとに判断していくだろう。つまり、リスナー/ファンの『推し』へのパワーがその後の『推し』の活躍に直結する時代になったといえる。もちろんAKB48なども同様であったが、より小規模な意味でのマーケティング活動として今後も市場が伸びていくのではないだろうか。そのような時代を予感させるのがVTuberであると考えさせられる。リスナー/ファンが求めることと経済活動というのはなかなか両立させることが難しいこともBunkaCast編集部としては触れておきたい。必ずしも、『推し』の規模が大きくなればなるほど制約が増えることはある種のジレンマ的なものであると筆者は感じている。

今後のVTuber市場からますます目が離せない。

※本記事は公式プレスリリースを利用しBunkaCast編集部が独自に再構成したものです。イベントに関する情報は必ず公式情報を参考にしてください。当サイトでは責任を負いかねます。

※イベント公式サイトはこちら→hololive GAMERS fes. 超超超超ゲーマーズ2

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