スプラトゥーン3、大型アップデートVer.10.0.0配信開始

ゲーム
任天堂公式Xより引用

任天堂株式会社が開発・販売する「スプラトゥーン3」の大型アップデートとなるVer.10.0.0が2025年6月12日午前、配信が開始された。6月12日10時ころからサーバーメンテナンスに入り、現在はゲームのアップデートを利用することが可能だ。

大型アップデートVer.10.0.0とは?

今回、任天堂株式会社が投入したアップデートとなるVer.10.0.0とは一体どのようなアップデートなのかについての概要はBunkaCastで既報の通りである。

【速報】スプラトゥーンに新展開、スピンオフ作品とスプラトゥーン3に関する大幅アップデート情報が公式発表 – BunkaCast.com

「スプラトゥーン3」、本日6月12日にアップデートを実施 – BunkaCast.com

SNSでは様々なことが取りざたされているようであるが、筆者が気になったのは「スプラトゥーンシリーズ10周年」であり、アップデート名バージョンがVer.10.0.0である点だ。これはSNSで言及する鋭いプレイヤーが見受けられ筆者も同様の感想を抱いていた。さらに注目すべき点として筆者も驚いたのは、今回Ver.10.0.0として配信されるアップデート内容の中には「デカライン高架下」という初代スプラトゥーンに登場したステージが復刻したのだ。6月10日に公開されたPVと初代スプラトゥーンが初めて公の場に完全新規IPとして登場した際の2014年E3出展映像として利用されたシーンの一部が一致しているという指摘であった。これには筆者もうならされた。なるほど、確かにシーンのレイアウトが酷似していること、さらには「スプラトゥーンシリーズ10周年」を意識していないと断言することは難しいし、むしろ関連性を見出すのが自然かもしれない。

任天堂公式YouTubeチャンネルより引用
任天堂公式YouTubeチャンネルより引用

主題に戻るが、今回のアップデートには多くのブキの追加、ステージの追加、ゲームシステムの追加がなされている。(もちろん、ゲーム進行上のバグフィックスも含まれる)

これは発売から約3年が経過する「スプラトゥーン3」を、先日発売されたばかりのNintendo Switch 2の販売を後押しする役割を担っているという見方もできるかもしれない。

つまりファンへの恩返しのアップデートでもあり、任天堂がマーケティング戦略として「Nintendo Switch 2」の後方支援と「スプラトゥーンシリーズ」のさらなるブランディング化を図るためのアップデートという役割を担っているのではないか。筆者はそのように感じる。

アップデート後のプレイ所感

筆者はお世辞にもゲームが上手ではないのだが「スプラトゥーンシリーズ」はかなりプレイ頻度の高いゲームである。そこで、早速ではあるが先ほど「スプラトゥーン3」のアップデート後の世界を楽しみたく、プレイを実際にしてみた。

もちろんやりこみプレイではないため、ひとまずの所感であることはぜひご了承いただきたい。

まず、プレイしての所感であるが、新しいブキが大量に、かつ一度に投入されたことで少々ゲームバランスが壊れているような印象はぬぐえなかった。特に『スプラシューター煌』の利用者が体感だと相当多い。

「スプラトゥーン3」はゲームの基本としては4人対4人での対戦となるのだが、ものすごい時は敵味方合わせて4人ほど『スプラシューター煌』がいることもある。これは少しだけ「ああ、またこのブキか……」となってしまうのだが、1か月もすればブキのバランスは落ち着くように思う。恐らく新しいブキの”トライアル”勢が多いのだろう。もちろん、これ以外の新ブキ勢も多く見かける。ちょうどこのあとすぐに6月14日〜15日と週末を迎えるので存分に”トライアル期間”として楽しめるだろうから、今回のアップデートのタイミングはとてもよかったのだと考えられる。無論、そこまで想定してアップデートの配信日の設定はしていたであろう。

そして語ることを忘れてはならないのは「デカライン高架下」である。初代スプラトゥーンに登場していたステージであり、「スプラトゥーン2」には登場しなかったステージである。そのため初代スプラトゥーン勢からすると随分とお久しぶりなステージである。

筆者がプレイをしたルールは【ガチエリア】と【ガチホコ】の2つのみであるが、非常に楽しめた。これは久しぶりにこのステージをプレイしたことによる回顧的な要因もあるのかなと感じる。ただ、筆者の印象では今後、ステージの若干の修正は入るだろうなという点はあった。例えば【ガチエリア】であればそもそもガチエリアの範囲が狭いように思えた。これはスプラトゥーンがシリーズを重ねるごとにエリアの範囲が広くなったことも印象論として感じさせる要素なのかもしれない。【ガチホコ】についてはゴール地点付近の通路が狭く攻め込むのが難しい。これはチームでの連携を前提とした任天堂からの挑戦状なのかもしれない。

しかし、SNSを見る限りだと特定の位置からステージの恐らく意図していないであろう場所に入りこめたりするようなので、これらは今後若干のアップデートの形で修正されるだろう。

アップデートVer.10.0.0の世界と今後のスプラトゥーンに期待すること

今回のアップデートは現状では評価を下すにはあまりに早すぎる。そこで筆者としてはこのアップデートを通して感じたことや今後のスプラトゥーンに期待することを述べておきたい。

筆者の所感は先ほども述べたとおりである。しかし、ゲーム内容ではなく、アップデートが意味することなどを深堀してみたい。今回のアップデートは今後も「スプラトゥーン3」が当面の主力IPとして扱われるのだろうと確信することができた。もちろん「スプラトゥーン」というコンテンツが今すぐに廃れるようなことはないだろう。そういった意味ではなく、「スプラトゥーン4」の販売はまだ先であるのではないか、Nintendo Switch 2の牽引役としてのソフトの一翼を担うのだろうと筆者は感じた。

特に「スプラトゥーンレイダース」が6月10日に発表されたが、「スプラトゥーンレイダース」もゲーム性や発売日などの情報は一切伏せられており、詳細は不明なままだ。

多くのユーザーがNintendo Switch 2の発売の際に気にかけていたことは「スーパーマリオシリーズ」、「スプラトゥーンシリーズ」、「どうぶつの森シリーズ」、「ゼルダの伝説シリーズ」である。「ゼルダの伝説」については「ゼルダの伝説 ブレス・オブザ・ワイルド」と「ゼルダの伝説 ティアーズ・オブ・キングダム」の高画質版などの情報が開示されている。しかし新作の情報は聞こえない。

それ以外のタイトルについてもほぼ情報がない。「スプラトゥーンレイダース」がようやくメインタイトルの中で発表された。となると必然的にNintendo Switch 2はハードの話題性としては文句なしに風靡した。しかしあくまでもハードウェアである。ハードウェアには遊ぶソフトがなければならない。もちろん任天堂以外のメーカーのソフトはたくさんあり、充実している。ただ、ユーザーが期待するのは任天堂のタイトルであることは言うまでもない。任天堂はハードウェアの独創性もさることながら、保有するIPタイトルの魅力である。

多くのタイトルの情報が出ていない状況は不気味さすらある。もしかすると、突然一気にまとめて発表されるのかもしれない。しかし、それまでの間、Nintendo Switch 2を支えるのは「スプラトゥーン3」が大きな役割を担っていることは的外れでもないと考える。

いずれにしても、今はVer.10.0.0の世界を筆者もプレイヤーの一人として楽しませてもらおうと思える、そんなアップデートであった。

ぜひ、読者のみなさんにも楽しんでもらいたい。

※この記事は公式情報をもとにBunkaCastが独自に再構成しています。

※サムネイルはスプラトゥーン公式Xから引用しています。

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