復活のKizunaAI、初のソロライブがABEMA PPVで独占配信決定

VTuber
公式プレスリリースより引用
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バーチャルタレントの先駆け、「KizunaAI」さんが約3年ぶりの復帰は私たちに衝撃を与えた。そんな彼女が9月20日(土)・21日(日)の2日間にわたり復活ソロライブ『Homecoming』を開催しABEMA PPVで独占生配信することが決定した。ライブ全編を“仮想×現実”の演出で聴衆に届けるほか、新曲・特典付きチケットなど豪華構成となることが公式に発表された。

“ただいま”と“未来”を歌で刻む2日間の構成

9月20日の「DAY1/hello, again」では、復活の喜びを象徴するセットリストで構成。翌21日「DAY2/new world」では、新たな展開を示す新曲多数を披露予定されている。両日ともKizunaAI自身の代表曲に加え、新曲にもスポットが当たられた構成になっている。

公式プレスリリースより引用 Day1
公式プレスリリースより引用 Day2

ファンへの“特別な体験”を提供

チケットは6月30日午前0時より販売開始される。1日券は4,500円(税込)、2日通し券は9,000円(税込)となっている。購入者にはデジタル壁紙に加え、視聴者投票によって選出されたライブ音源の配布と、KizunaAI自身からのメッセージ動画が特典として提供される。また、早期購入者限定で、新作ミュージックビデオの先行視聴も可能である。このような特典はKizunaAIのいわゆる「古参リスナー/ファン」であればうれしい特典になるのではないだろうか。

グローバル展開と見逃し対応

今回の復活ソロライブ『Homecoming』は国内外からの視聴に対応するABEMA Liveでも同時配信される。また、見逃し配信機能により、DAY1は10月4日、DAY2は11月5日まで視聴が可能になる。世界の多様なタイムゾーンに配慮した構成で、世界中のファンを取り込む姿勢が伺える。

KizunaAIの復活とライブから伺えるバーチャルタレントの可能性

KizunaAIのライブ復帰は、単なる復活ではなく“仮想×リアル”の融合と音楽性を重視したもの。チケット特典やグローバル配信により、VTuber市場のクロスメディア化・エンタメ化を象徴しています。特に、新しい音楽や映像演出に注目が集まることで、今後のVTuber文化全体がさらに音楽やリアル体験を取り込む方向に進む可能性が高まっているといえるでしょう。

しかし、あえて厳しい視線からの意見としては実態としてのKizunaAIがバーチャルタレントとしての先駆者であることは確かである。これを揺るがすようなことはあってはならない。だが、KizunaAIの活動休止後に大手VTuber事務所がVTuber市場のクロスメディア化・エンタメ化をすでに推し進めた部分もある。つまり、開拓者がKizunaAIであり、さらに発展させたのが後続のVTuber事務所とみることもできるだろう。先日BunkaCast編集部の記事として取り上げたがすでにアメリカの「ロサンゼルス・ドジャース」とVTuberのコラボレーションが行われたり、多くの国内企業とのコラボレーションも当然多数行われている。単なるインターネット世界のタレントの域を超えてリアルへの進出を後続のVTuberたちが果たしだした中での開拓者の帰還である。

音楽分野においても大手VTuber事務所や個人のVTuberがリアルの会場を舞台にライブを行うことはすでに多数の事例がある。KizunaAIの後続となったVTuberたちがたくさんの模索をしてきた原点にはKizunaAIの存在がある。後続VTuberたちの模索をもとにさらなる発展性をみせてくれることをKizunaAIに期待したいところではあるが、期待を押し付けることもまた、罪であると筆者は考える。しかし、だからこそKizunaAIがどんなパフォーマンスを世界のファンに魅せるのか、あえて見せるではなく「魅せる」としたい。

ここまで自由に記事を執筆してきたが、最後に一言述べたい。

おかえりなさい、KizunaAI。

※この記事は公式プレスリリースより情報をBunkaCast編集部が再構成したものです。
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