株式会社ドワンゴは同社が運営する「ニコニコ」においてVTuberを対象とした参加型オーディションイベント「おりそんV The 5th(おりそんブイ ザ・フィフス)」のプレエントリーを2025年6月13日、開始したことを明らかにした。

【補足】全国JFN系列とは?
JFNとは株式会社ジャパンエフエムネットワークの略である。エフエム東京(Tokyo fm)などが参加しており、日本全国に38社のエフエムラジオ局が加盟するネットワークである。
れるりり(ボカロP)氏とは?経歴と代表作
「れるりり」氏は2009年、クリエイター活動を開始している。YouTubeでの動画再生回数7,500万回を超えた代表作「脳漿炸裂ガール」は小説・コミック化された他、ボーカロイド曲(ボカロ曲)としては初となる実写映画化も果たしたトップクリエイターの一人である。ギタリスト、作詞、作曲、編曲、ディレクション、プロデュースまでを務めるなどマルチな才能を発揮する。

入賞者特典
ドワンゴが6月13日に発表した情報によると入賞者には多くの特典が用意されているようだ。
入賞特典
優勝者には「れるりり」氏が制作する優勝者のための書き下ろしオリジナル楽曲が提供される。
なお、この記事の冒頭で紹介した通り、通信カラオケ「JOYSOUND」において日本全国へ配信される。このほか完成したオリジナル楽曲をニコニコにアップロードした場合は楽曲の宣伝に使用できる100万ポイント相当のニコニ広告用ポイントチケットの贈呈がある(ただし有効期限2カ月、該当動画ID限定)。
※ニコニ広告とはニコニコ動画や生放送を文字通りニコニコサービス内で広告できるサービスである。
また、1位と2位の対象者にはニコニコ公式生放送番組へのゲスト出演権が贈呈される。ゲスト出演回の放送日は未定のようだが、リモート形式での出演を想定しているようなので、VTuberの方でも安心して出演することができるように細やかな配慮がなされている。
1位~3位の対象者には全国JFN系列のFM番組「クリエイターズ・スタジオ with ボカコレ」という番組への出演権が授与される。なお、こちらもゲスト出演回の放送日は未定であるようだ。当該番組はニコニコ生放送で同時配信される可能性も検討されている。
3~5位の対象者には「VTuber スタイル」特集記事への掲載が予定されている。
イベント審査の流れ
6月13日にドワンゴから発表された情報によると、6月13日13時からプレエントリー受付が応募フォームにて開始されている。なお、プレエントリーの際には応募要項、参加方法、注意事項、応募規約を厳重に確認したうえ、X(旧Twitter)での参加表明ポストが必要なようだ。
7月11日23:59がプレエントリー受付終了となる。この段階ですでに0次審査が行われ、審査通過者に対して運営から7月12日以降に応募フォームに登録したメールアドレスあてに連絡が行われる。
7月14日13時~7月20日23:59の期間、1次審査として応募者が実施するユーザー生放送に送られたギフトポイントの合計数が審査基準となり、上位8名が最終審査に進出する。
7月27日20時から最終審査として1次審査通過者による最終審査を生放送で実施し最終的な順位が確定するようだ。
イベント応募要項
BunkaCastではドワンゴが発表した公式情報に基づき記事として編集しており、エントリー前に必ず特設サイトを確認していただきたい。簡単にドワンゴが発表した応募要項を記載する。
■プレエントリー期間
6月13日(金)13:00 ~ 7月11日(金)23:59
■プレエントリー可能なVTuber
・VTuberとしての活動実績がある方(ニコニコ以外でもOK)
・VTuberとしてオリジナル曲を歌いたいという夢をお持ちの方
・日本国内にお住まいで、日本語でコミュニケーションが取れる方
・3Dモデル/2Dモデルの全身データをお持ちである方(カスタムキャストもOK)
・ニコニコアカウントのプロフィールに、第三者の著作権を侵害しない、自分のVTuberアバターの画像/イラストを設定している方
・オーディション進行や、入賞特典の提供手続きにおける運営からの連絡に誠実に対応して頂ける方
・最終審査(公式生放送)にリモートで参加が可能な方
ボーカルレコーディングやイベント出演など、入賞後の必要に応じて東京近郊までお越し頂ける方(海外にお住まいの場合、日本までの渡航費はご自身で負担頂くことになりますので十分にご注意ください)
※最終選考は7月27日(日)夜に実施予定です。参加方法の詳細は1次審査を通過された方に追ってお伝えします。
※本番日の前に、リモート出演にあたっての配信テストを実施させて頂きます。
応募の前に必ずドワンゴ/ニコニコの最新情報を確認いただきたい。
【6/13(金)13:00~】れるりりの書き下ろし楽曲をGETしよう!VTuberオリジナル曲獲得オーディションのプレエントリー受付スタート!|ニコニコインフォ
VTuberやストリーマーの未来
2025年現在、インターネットを活躍の場として活動する活動者が非常に多い。もちろん、BunkaCastでは活動者を応援するスタンスである。これは明確に表明する。
インターネットで活躍して有名アーティストになる、ゲーマーになる、ストリーマーになりたい。このような方が非常に増えた。実際にその通りで、インターネットにアクセスする環境があれば、だれでもアイデア次第で活躍できる可能性はある。
しかし、現実にはたくさんの壁があることもまた事実だ。活動を続けることがしんどい。なぜなら”売れる”までの下積み期間を過ごすことが大変だからだ。これは芸能人と同じで、誰でも簡単に有名になれればよいのだが、実際にはつらい下積み生活が待っている。この時点で脱落する人も多いであろう。一方ではデビューとほぼ同時に爆発的に売れる人もいるだろう。これはまちまちだ。要するにブレイクするかどうかは本人の努力と才能と運が必要だ。
筆者が関わってきたインターネット活動者の多く、または活動者目指す人にとって下積みとはとてもしんどいものだと認識する人が多いように感じる。
これは実は正解であり、間違いでもあると筆者はあえて伝えたい。なぜなら、現在売れっ子ストリーマーやゲーマーたちもいきなりブレイクした人は少なく、一定の下積み経験があるのだ。しかし、画面の向こう側の活動者たちは売れっ子なとても華やかな姿をみせるが下積み時代のことをことさら強調する活動者は少ない。だから見た目としては楽しそう、しかし実際に体験する下積みの経験で挫折してしまうのではないかと勝手に考察してします。
だからこそ、ドワンゴがこのようなチャレンジする機会を設けることは、インターネット活動者へのモチベーションともなる。ドワンゴが運営する「ニコニコ」だからこそできる、究極の社会貢献なのかもしれない。
※本記事は株式会社ドワンゴの公式プレスリリースをもとにBunkaCastが構成しています。